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恋愛話って、難しいのよ。
……さてさて。
この終わり方じゃ、島と雪乃ちゃんが別れたのか、まだ付き合ってるのか、分かんないよね〜?
でもこれでいいのだ。若い恋は時に自然消滅します(笑)。だらだらと、続く場合も多々ありますし。
いずれにしても、島は色んなこと勉強した…と思う、まさに大人の階段を何歩も昇ったと言いますか(爆)。
にしたって、2201年の11月にテレザートへ出発するまでには、きっと自然消滅しちゃってるんだな、と予想がつきます。だって……そうでないとさぁ…ねえ?(爆)。
<この世界の就労年齢について。>
「ヤマト本編」自体が、18歳を正規軍の主要メンバーとして採用しているという理不尽を、持って来て料理。だって…大人たちがみんな重症かもしくは戦死してそうだ、っていうのは分かりますから(もしくはヤマトはただの貧乏くじ的プロトタイプ、だったのかも…?)。
けど、就労も従軍も、14歳が基準です。で、一応「20歳が成人」なのは200年後の日本でも変わってないんですな(苦笑)。
なので、14歳で家と両親を失った古代くんは、兄貴と同じ防衛軍へ仕方なく入りました。それ以下の年齢の子どもの場合は養護施設ですが、地球全体規模での絶滅の危機です。まともに子どもの福祉を考えた施設など、ほとんどなかったに違いありません……
アニメのヤマトの方では、そんなに酷い描写はなかったのですが、SBヤマトでは、明日の糧も住居もままならないような人々の姿が描かれていて、特に汚れた姿の子どもの描写に胸が詰まりました。映画本編では短い描写しかありませんが、ノベライズの方では身体の不自由な島の息子が戦災孤児として非人道的な施設に収容されていて、一人奮闘する姿が描かれており。
「ああうう、次郎〜」と涙を誘いました……
で、例えば従軍兵士の家族・遺族の受けられる恩給や特別措置など、今の法律とは色々と違うとか、勝手にでっち上げたものとか、色々ありますが……その辺はラノベですんで、「そーゆーもんなんだ」と思って頂ければ幸甚です。よろしくご了承くださいまし(苦笑)。
<地上へ戻る人類>
本編で、まるっと省かれたのが「地下都市から、甦った地上への移住」。
地下にはアリの巣のように地下都市があったわけですが、段階的に地上へ移る時期があったのだろうな…と。
でも、それが意外に感動的な時期だったんじゃないかなあ。
ちょっと描写もウェットになりましたが、その時期を共有したので雪乃ちゃんと島くんは短期間で親密になったとも言えるでしょう…
<…で、…あのインドア遊技場は>
ラウ★ド1?
そう思った方、はーい(爆)。
いや、大体話に書く時ってERIが自分でも行ってるんだよ(w)。ええ、行ってました、しつこく遊びに。遊園地、じゃないんだよね(w)…遊園地はテレサと行ってるのを描いたもん。水族館は他のカノジョと行ってるしな…(こら)
あとは、なんだ?島が女の子とデートしに行ってないのは、…縁日とか? 海へは行ってないな……ふむ。
案外、デート中の島のダメダメぶりを書くのが楽しい(爆)。
ヤマトのシミュレーションゲームも、書くと思った?(思った人、はーい!)ぶはははは。
じゃ、あと何パターンくらいテレサ以外の女の子とのデート話を書けるかな〜〜(おいいいいっっ!)
<我がサイト上での、古代&雪 万年婚約状態のワケ>
ええと(笑)。
ここが実はこのハナシのヘソでもありました。
Part1で雪と意気投合し、その後(「さらば」は無視して)「2」では4話でユキを泣かしたまま結婚お預けにした古代。
その後も「新た」冒頭、テレサに死なれた島に遠慮したのか何だか知らんが「俺たちは別に、結婚しなくたってこのままで…(古代)」「ええ…(雪)」とか言いおって、島からは「いつまでも婚約したままじゃ、死んでった連中もあの世でやきもきしてるぞ」と言われているにも関わらずなおも踏み切らず。
結局「永遠に」ではユキの手を離して落っことしてしまい、異星人に取られそうになるわ「lll」でもそのまま強がってお預けにするわ。
完結編で、沖田さんと島に命がけで説得されてようやく(爆)、結婚に踏み切ったという究極の煮え切らなさ!!
こうして平べったく見ると。
古代の、「結婚に対するグズ」は、もう尋常じゃありません。オマケに「復活篇」では、平和になった地球に馴染めないとか言って、妻子放り出して放浪してる始末ですからね………。
あれ全部、裏に何の理由もなく単に古代のグズが原因だとしたら、とんでもないバカヤロウです。
けれど、理由もなく彼がグズグズしていたとは、ERIはどうも思えなかった。
古代を弁護するわけじゃありませんが(w)、今回の話のような理由がもしも背景にあったとしたら、古代がなかなか雪との結婚に踏み切らなかったとしても、それは当然なのかもしれない……。
島の両親が仲人として介入している、というのもなんかありそうでおかしい(w)…完結編で島が亡くなったので、島の両親としては古代と雪をさらにプッシュする理由が出来るとも思う。あの段階でようやく、雪の両親が古代を娘婿として迎え入れたのだと思えば。
<ヤマト世界での“家族”とは…>
ついでにこれも。
誰もがいつ死ぬか分からないあの時代、「家族」というものは「戦う理由」「守るべきもの」となりえました。生きて還る、その思いも地球で待っている家族が居たからこそ、だったりしました。つまるところ、ごくフツーの戦時中の兵士の心情と同じでしょう。
さてでも、雪にとっては「あなたのいない地球なんて、何の意味もないわ」と言わしめるほど、古代の存在は大きかった。
雪には大事な家族がいます。イスカンダルへ出発した頃は、その家族、父母を守りたいという思いが、雪を支える動機になっていたことでしょう。
ですが、後にはそれを捨てても、古代のために、もしくは古代と一緒に死んでもいいと思えるほど、彼女は古代を愛してしまうわけです。(Part1最終話・「2」最終話)
一方、古代はその時点で、肉親といったらイスカンダルにいる兄しかいない。守りたい人、と言えば、彼には雪くらいしかいないわけですね。
そうなると、彼にしてみればそんな自分に雪をついて来させてしまったら、雪の家族に申し訳ないと、そう思うのは自然でしょう。実は良く思われていないもしくは結婚に反対されていた事もあるのに、無理矢理彼女をかっさらっていくことは(雪の家族の心情を思えば)そんなことは古代には出来なかった。
天涯孤独な自分(古代)と、大切な家族のいる相手(雪)。
実はこの図式を、島と島の付き合う相手に逆投影したのが、今回の雪乃とのこのお話です。ややこしい?(w)
ですが島はああいう性格ですから、雪のように自分の家族を放り投げても恋する人と一緒になろう、とは思わない。まあ、そういう可能性もゼロではないにしろ、簡単にはそんなこと思い切れないだろう、と予想できます。何しろハンパない石頭ですからね(w)。
彼と雪乃の関係は、なんとなくこの先自然消滅してしまうような気がしますが、それは古代が雪との結婚を延々躊躇していたのと似たような事情でしょう。
……まあ、その島が、常軌を逸してどっぷりはまってしまうのが「テレサ」という異例の相手、だった訳ですよ。
よく「「2」の、テレサLOVEの島さんはヘン過ぎる、彼はあんな暴走しないわ!」とその行動意識を全否定される方がおられますが、雪の古代への執着ぶりを見ていたら、島がテレサにトチ狂ってるように見えたのだってそれほど不自然じゃありません(爆)。
そう言う意味で、テレサというのは島をそれまでと180度、いやそれ以上に変えた特異な存在だったわけですネ。ウチサイトでは、結局島は天涯孤独だとか親兄弟無しとか家柄学歴すべてほっちゃらかして、親に一言の相談もなく<ボク、宇宙人と結婚しますから!>と言ってテレサを家に連れて来ちゃうわけです(笑)。
家族だとか親心だとか、家同士の事情は、かつて雪乃というガールフレンドとの時に、イヤというほど考えた事例だった。でも、そんなことはもう、どうでも良くなっちゃってるんですね、テレサといられれば島は何を放り出してもイイんです、それでも一緒に居たいと思ったのがテレサだった(笑)。
古代と違って、島はコッチのオトナの階段をせっせと昇ってます(w)。
…そのくらいさせてあげなきゃ、本編の島が可哀想だい!!
なので、今回コレを「読めない!」と悶絶してくださった航海班島くんLOVEの方々、どうぞご安心ください…(w)彼の恋愛体験のスベテはテレサとの円満なケッコンセーカツのためにあるので… (うぷぷ)。
<白雪姫、の由来>
………雪乃が、小児病棟でそういうふーに見えた。
ただそれだけ(w)?
いやいやいや、実はですね…、このスノー・ホワイト。
ウチのブログの常連さんで、色白で柳腰でキャラ声の(と書くと、とってもカワイイ感じがしますネ♪)某Rさんが雪乃のモデルなんです。
お会いしたことはないですし、彼女が雪乃ちゃんみたいだ、とかそんなこたどうだか知りませんが、ともかくタイトルだけ先に思いついたのでそのまま使っただけ(爆)。
全然白雪姫、じゃない?……わはは。
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